2011年2月5日土曜日

鈴木章 ノーベル化学賞への道 CoSTEP編


北海道大学出版会から刊行されている小冊子「鈴木章 ノーベル化学賞への道」を購入した。

書店でこの本を開いたときには、2010年にノーベル化学賞を同時に受賞された根岸英一教授の著書「夢を持ち続けよう」に類似する「鈴木章教授の自伝的書物」かなぁと思ったが、よい意味でその意に反して、その内容は、その研究対象となった「クロスカップリング」の研究に関するもので、同研究の内容を非常に分かり易く解説していると共に、鈴木章教授の研究に纏わるエピソード等も記載されています。

「クロスカップリング」について、そして化学の研究について知りたい人にとっては、大変に読得の感がある書籍です。

最近は、ジャンルを超えて、科学の分野では、物理・化学・コンピュータ・医学・バイオ等に、私の興味が広がってきています。
また、法律では、知的財産権全般、民法、税法、等に手を伸ばしています。これらの法は、学ぶ必要性があって興味を覚えてきたものです。

これからも、ますますジャンルが膨らんでゆくような気がします。

2011年1月22日土曜日

レース鳩(1)


今日は、JR総武線の錦糸町駅に行ってみた。
錦糸町駅は、以前、室内楽のコンサートをトリフォニーホールによく聴きに行ったので、北口は頻繁に降りたが、南口に降りたのは今日が初めてである。


目的は、レース鳩のお店として子供の頃から知っていたそのお店を訪ねてみて、もし鳩が展示されていれば、それを眺めてくる予定であったが、残念ながらお店は、応接室のようなセッティングになっていて、鳩はおろか、何の生き物も置かれていなかった。昔の鳥獣店のようにレース鳩が何羽かは飾られていた時代とは大いに違ってしまい、ちょっとがっかりした。その後、錦糸町の駅を通り、「東京スカイツリー」の方角、即ち、「押上」方面に向かって、レース鳩で有名な鳩舎がある場所まで行ってみた。屋上には、写真で見慣れた立派な鳩舎が建っていて、通りからは、レース鳩の姿も少しではあったが見ることができた。この鳩舎のレース鳩は、レースのみならず、品評会でも優勝・入賞することで知られていて、私が兄と一緒にレース鳩を飼っていた当時から興味があった鳩舎の一つである。


近年、住宅事情により、都内やその近県では、レース鳩を飼育することが、かなり難しくなってきていることと併せて、レース鳩を飼育している年齢の大半が熟年層以上になっていて、若者がレース鳩を飼育する傾向がまったくないように思われる。また、鳥インフルエンザ等の病気が広がり続けていて、鳩を飼育すること自体、かなり難しい状態になりつつあり、飼育するためには、餌代等を含めてかなりの経費が必要になる。加えて、レース鳩が全体的に高価になってしまい、昔のように、一般庶民が手軽にレース鳩を購入して飼育しながら、レースを楽しめる状態ではなくなってしまった事にも原因があるように思える。


私も委託レースに参加してみたいが、レース鳩(種鳩)を飼育できるような環境に住んでいないために、そのような願望は断念せざるをえないが、品評会等が開催された折りにレース鳩を見に行くことだけは、楽しみとして残しておきたいと思っている。

2011年1月15日土曜日

東京ピジョンフェスティバル@サンシャイン文化会館


「日本伝書鳩協会主催」の「2011年度東京ピジョンフェスティバル」を池袋のサンシャイン文化会館で見てきた。
久しぶりに日本で活躍しているレース鳩の精鋭達を直接見ることができたが、私がレース鳩を飼育していた頃とは、出陳されている鳩の姿、特に眼の特徴が異なっていることに気付いた。そして、その特徴部分が、出陳されていた鳩全体に共通していることにも驚いた。

いわゆる「在来系」のレース鳩が、レースからそして品評会からもほとんど姿を消しているのだが、「南部系」、「今西系」、「勢山系」、「松風系」、「ときわ系」、等の在来系(特に、所属していた連合会の関係から、ときわ系、秋風系、渡海系が中心)を飼育して兄と共にレースを楽しんでいた私にとっては、最近のレース鳩の画一化された眼にはちょっと違和感を覚えた。これは、日本におけるヨーロッパ、特にベルギー、オランダのレース鳩の大量の輸入と普及によるものだろう。
もっとも、40年以上前の体験を基に話をしているのだから時代の流れによってレース鳩の特徴も変化することについては無理もない。しかし、レースの成績だけ(すなわち、スピードだけ)を追求して、長い年月を掛けて改良してきた在来系の一つの特徴である「粘り」の性格を持ち、そして「美しい眼」のレース鳩が鳩界からその姿をほとんど消してしまったことは大変残念に思う。
参加した鳩レースの中で、最も記憶に残っているのは、やはり東京地区ナショナル「大沼公園」700Kレースである。参加させた鳩(秋風系)が東京地区で総合50位、連合会で7位に入賞して、上野にある日本鳩レース協会の会館での表彰式に参加したことだ。このレースは、初めての津軽海峡越えのレースで、翌日の早朝に鳩が帰還したことを覚えている。その後、木古内700Kや長万部800Kでも鳩を帰すことができたが、やはり大沼公園のレースが最も印象に残っている。
思い出として記憶に残っていることの一つに、当時、太田誠彦さんが出版していた「ピジョン・ダイジェスト」という鳩の雑誌のプレゼントに応募して、京都の重鎮、並河靖さんの作出した鳩が当選した。しかし、条件として、血統書が付かないというものであった。暫くすると、駅の日通から「鳩が届いているよ」との連絡があり、急いで取りに行った。そして、箱を開けてみると、「あれ、ずいぶん斜視気味な眼の鳩だなl」というのが最初の印象であった。当時、上述したように、綺麗な眼をしている鳩が多かったので、斜視気味の眼の鳩は、どうも好きにはなれなかったのだが、並河靖さんの作出鳩ということで飼うことに決めた。
我々兄弟がレース鳩の飼育を止めたときに、飼っていた鳩の全てを兄の知人の鳩舎に譲り受けてもらって飼って戴くことにした。また、兄の名前でその知人が属している「鳳競翔連合会」にも入会して、鳩協の委託レース等に参加していた。そして、ある日、嬉しいニュースが入ってきた。それは、あの並河靖さんから頂いた鳩の直仔が文部大臣杯レースに優勝したとのこと。今となっては、並河靖さんにその鳩の血統をお聞きすることもできなくなってしまったが、短・中距離においてかなりのスピード系の鳩であったらしい。

レース鳩の思い出は、まだたくさんあるが、それらについては、機会を見て書き込んでいきたい。

2011年1月1日土曜日

A Happy New Year 2011


2011年1月1日
いよいよ新年が始まりました。今年も恒例の「磯子七福神巡り」を元旦に行い、晴天の下、歩くリズムも快適に、約2万歩を無事に走破してきました。日頃の約1万~2万歩の歩行で鍛えているので脚はいたって健全です。


また今年は、妻と自分の健康に十分留意して、「健康第一」をモットーに過ごして行きたいと思っています。そして、二人の健康に関連する医学の分野の知識を、米国の大学の研究機関等のウェブサイト或いは文献等を通じて深めて行きたいと考えています。


学術的な知識としては、特に興味がある医療の分野では、「加速器を利用した重粒子治療」があります。これは、自分が研究していた「加速器を利用した原子ー重イオン衝突」の研究を応用している分野の一つです。


また、物理に関しては、「量子力学」を再度マスターすべく、その歴的な発展を背景として学習して行く予定です。そして、去年よりも多くの「講演」を聴きに行き、より多くの知識を吸収するつもりです。特に、CERNの実験に関連した素粒子物理学についても知識を増やしたいと思っています。

2010年12月21日火曜日

2010年仁科記念講演会


2010年12月6日に東京大学・理学部「小柴ホール」にて「仁科記念講演会」が開催された。
今年は、仁科芳雄博士の生誕120周年記念の特別講演となった。
講演会は、次の通り:

1.コペンハーゲンから理研へ 素粒子物理学のあけぼの
   小林誠(2008年度ノーベル物理学賞)
2.ミューオンの発見
   西村純(東大名誉教授・宇宙科学研究所名誉教授)
3.ウラン237と対称核分裂の発見
   池田長生(筑波大学名誉教授・元日本アイソトープ協会常務理事)

いずれも仁科芳雄博士が行った研究について、であった。

この講演会に参加したい旨を「仁科記念財団」にを申込んだ際に、西村教授よりメールを頂戴し、講演会当日、会場にてお会いすることができ、御一緒にコーヒーを飲みながら、理研や仁科博士について、いろいろなお話をお聞きすることができ、大変に光栄であった。

改めて、仁科芳雄博士の物理に対する研究心と、その実績には、当時の状況を考えても、その素晴らしさに感激した。

2010年11月28日日曜日

Semester@Sea


Semester@Sea: 日本語では、「洋上大学」とでも言えば理解できるであろうか。
11月23日(火曜日)「感謝祭」の祝日に横浜大桟橋に停泊している「エクスプローラ」を見に行った。
University of Virginiaが主催しているということだけを調べただけであったが、この「洋上大学」に参加している学生(Stanford University and Albright College)と話す機会があり、その結果、全米の各大学から学生が参加しているということが分かった。カナダのHalifox (Nova Scotia) を出港し、スペイン、モロッコ、等を経由して約5ヶ月に亘る航海の途中に横浜港に立ち寄ったことを知る。

帰宅してウェブサイトを調べて分かったことだが、この「洋上大学」には、Undergraduates以外にもNon-traditional StudentsやLifelong Learnersも参加しているという。非常に羨ましい限りだ。 もう一度Undergraduateに戻れるならば、mailto:Semester@seaぜひ参加してみたいと思う。

人それぞれであるが、年齢を重ねてくるに従って一つの分野に集中して何かを学ぶパターンと、いろいろな分野について学ぶパターンがあると思うが、私は、どちらかというと後者に属するであろう。

今年の後半になって、東京大学が主催する「公開講座」(5回連続)やKEKが主催する「公開講座」に参加してみたが、素粒子以外にも、物性・物質に関連する分野(例えば、ソフトマター)や、医療に関連する分野(再生医療或いは加速器を利用した粒子線治療)に興味を覚えた。

時間を利用してこれらの分野についても独学で勉強して知識を得たいと思っている。

Semester@seaに参加している学生と話してみて、Undergraduateのときの自分を思い出した。そのときは、三次元(3D)のコンピュータ・グラフィクスに興味を持っていたが、どうやらその分野の研究者を加速器を利用した粒子治療の分野では、必要としているようである。私があと35歳若ければ、躊躇することなく、この「加速器を利用した粒子線治療の研究」を行ってみたいと思う。

因みに、この分野の最先端を行く諸国は、日本を筆頭に、ドイツとイタリアであるという。何やら第二次世界大戦のときの「三国同盟」の記憶を呼び起させるような最先端を行く研究分野でもある。

2010年11月3日水曜日

GlobalPhotowalk@KEK


2010年8月7日、筑波にあるKEK(高エネルギー加速器研究機構)で開催されたGlobalPhotowalkに参加した。

このイヴェントは、世界の5ヵ所にある代表的な加速器施設(Fermilab,CERN,TRIUMF,DESY,KEK)において、各国で応募した参加者が加速器の写真を撮影し、撮影した写真をコンテストに提出して各国の代表作品を選び、そして、5ヵ所のそれぞれで選ばれた代表作品の中から、所謂、世界の中の代表作品を選ぶというものである。

このイヴェントに参加するために急遽デジタルカメラを購入したが、残念ながら撮影した写真は、代表作品には選ばれなかった。しかし、このイヴェントに参加した別の理由は、KEKの代表的な素粒子検出装置である「BELLE」を間近に見たり、直接触ったりすることができるかもしれないという期待感であった。実際、今回のイヴェントでは、我々は、特別に長い時間に亘り、かつかなり自由に「BELLE」装置の施設内を見ることができた。案内してくれた研究員の方によると、通常の見学ツアーでは、そこまで自由に「BELLE」装置を見ることが不可能であるとのこと。

「BELLE」は、2008年にノーベル物理学賞を受賞した益川・小林両教授の理論を検証した実験データを得ることに成功した装置として知られている。

今回のGlobalPhotowalkでは、素粒子実験装置の素晴らしさを身近に体験することができた。一時は、素粒子の実験を行う計画で、大学院として、入学を許可されたUniversity of Michigan @Ann Arborを選択したことがある。しかし、最終的には、大学院としてUniversity of North Carolina @ Chapel Hillに入学することを決め、大学時代から行っていた加速器を利用したAtomic Collisionの実験を継続して行うことにした。この選択は決して間違っていたとは今でも思っていない。同じ研究室の同僚は、Ph.D.を取得後、フランスの大学で核融合のための「プラズマ」の基礎研究を行っている。この分野の基礎研究は、今でも私が最も興味がある研究だからである。

ここにきて、再び科学全般、特に素粒子物理学(+加速器)、宇宙の起源(ダーク・マター、ダークエネルギー等)、そして、医療(再生医学)に興味を覚えてきた。しかし、これらの分野に限定されずに、いろいろな公開講座に参加して、もっと知識を蓄積していきたいと思っている今日この頃である。