2011年2月28日月曜日

Astrobiology (宇宙生物学)


最近、よく考える事案の一つとして「生命がどのようにして地球上で誕生したのか?」ということがある。所謂Astrobiology(宇宙生物学)という学問の中の一つの研究分野に相当するものであるが、中心的な研究機関は、米国のNASA及びその研究について提携している大学である。


このテーマに興味を覚えた発端は、新聞の書籍広告欄で「生命は、宇宙のどこで生まれたのか」福江翼・著(祥伝社新書)という書籍名を見て、書店でその本を立ち読みしてからである。残念ながら、この書籍に記載されている内容は、私が所望する上記のテーマとは若干のずれがあり、購入はしなかったが、帰宅後、さっそくインターネットをサーフィンしてAstrobiologyに関するウェブサイトを検索してみた。


NASAのウェブサイトには、Astrobiologyについて多くの情報が開示されていて、より興味を覚えるようになってきた。そして、一般向けの漫画”Astrobiology Graphic Novel"という小冊子がNASAから発行されていて、無料で配布されることを知り、早速申込んだら、先日、NASAからコピーが届いた。


この小冊子には、Astrobiologyの簡単な歴史や研究のpioneers達が描かれていて、この中でStanley Millerとい米国の化学者が、私の探求したい上記テーマを既に研究していたことを知った。その後、Stanley Millerの研究について調べ、数年前に米国のIndiana Universityで大学院生がMillerの研究についてウェブに寄稿していることを見出した。


これからもAstrobiologyについて独自に勉強して行く予定である。

2011年2月26日土曜日

Gates Cambridge Scholarships


Gates Cambridge Scholarshipsは、英国のCambridge Universityの大学院へ留学することができる世界的な奨学金制度で、マイクロソフト会長のBill Gatesが設立した基金です。これは、Oxford Universityが対象となっているRhodes Scholarshipsと共に、多くの学生が利用している奨学金制度です。

Gates Cambridge Scholarshipsに関してはこれまでに二人の日本人が選出されていますが、いずれも外国の大学(一人は、Cambrige University、他の一人は、University of Toronto (Canada))を卒業した人達です。

私のAlma materの一つである、Western Michigan Universityからは、二人が既にGates Cambridge Scholarships の奨学生としてCambridge UniversityにてMaster's degreeを修得しています。

もう一つのAlma materであるUniversity of North Carolina at Chapel Hillからは、今年2011年に一人が選ばれています。
更に、UNC-CHからは、2009年の卒業生でNIH(National Institute of Health)-Oxbridge Scholarshipを取得して、2010年にCambrige UniversityでMaster's degreeを修得した女子学生が輩出されています。こちらは、奨学金を応募できる者が米国国民または米国の永住権の取得者でかつ専門分野も限られています。

科学分野専攻の現役の日本人の大学生で、英国のCambrige或いはOxfordに留学を希望している人達には、ぜひチャレンジしてもらいたい奨学金制度です。

2011年2月16日水曜日

義経千本桜 文楽



平成23年2月13日(日)国立劇場小劇場にて文楽「義経千本桜」を観劇する。



一幕「渡海屋・大物浦の段」では、平成22年5月15日に開催された「あぜくらの集い」でお会いしてからファンになった「吉田和生」が遣う(役柄としては脇役であるが)「女房おりう」(実は典侍局(すけのつぼね))の渡海屋銀平の女房としての所作と共に「典侍」という本性が現れた場面における気丈と品格のある所作の演技には見惚れてしまった。「典侍局」は、義経一行に捕われた後、最後には自害するのだが、そのシーンも印象的であった。



「あぜくらの集い」でお会いして、人形遣いや文楽の鑑賞の仕方等、いろいろと聴いたことが大変参考になっている。



伝統的な表現の基本ラインは、役柄に相応してそれぞれの人形の遣い方があるものの、どのようにその役柄を表現するのかは、その役柄を担当する個々の人形遣いが持っている個性や裁量に依存するが、その視点からも、私は、「吉田和生」の人形の遣い方が好きである。



「派手さ」はまったくないので、多くの観客を魅了するものではないが、人形を遣っている場面をよく観ていると、人形だからこそ表現できる繊細な所作が随所に感じられる。



やはり師匠である「人間国宝・吉田文雀」の愛弟子だけのことはある。勿論、師匠「吉田文雀」も私が好きな人形遣いの一人だ。

2011年2月5日土曜日

鈴木章 ノーベル化学賞への道 CoSTEP編


北海道大学出版会から刊行されている小冊子「鈴木章 ノーベル化学賞への道」を購入した。

書店でこの本を開いたときには、2010年にノーベル化学賞を同時に受賞された根岸英一教授の著書「夢を持ち続けよう」に類似する「鈴木章教授の自伝的書物」かなぁと思ったが、よい意味でその意に反して、その内容は、その研究対象となった「クロスカップリング」の研究に関するもので、同研究の内容を非常に分かり易く解説していると共に、鈴木章教授の研究に纏わるエピソード等も記載されています。

「クロスカップリング」について、そして化学の研究について知りたい人にとっては、大変に読得の感がある書籍です。

最近は、ジャンルを超えて、科学の分野では、物理・化学・コンピュータ・医学・バイオ等に、私の興味が広がってきています。
また、法律では、知的財産権全般、民法、税法、等に手を伸ばしています。これらの法は、学ぶ必要性があって興味を覚えてきたものです。

これからも、ますますジャンルが膨らんでゆくような気がします。