2011年9月18日日曜日

旧古河庭園及び洋館

今日、9月18日(日)約20年振りに「旧・古河庭園」を訪れた。
幸いにも、通常は事前申し込みが必要な邸内ガイドが邸内入口で行われていて、早速申込みをして午後2時半からガイドさんの先導で邸内を案内してもらう。見学の所要時間は、約1時間。
一階の洋間は、それぞれ特徴があり、漆喰で作られたシーリングの飾りは、その彫刻的装飾が見事で、観ていて惚れ惚れするものがある。
この洋館の一番の特徴は、二階にあった。それは、階段を上がったロビーから眺めると、どの部屋の入口もドアで構成されているが、主要な部屋のドアを開けると、見事な和室が構成されているというものだ。洋館の外観からは、まったく想像もできない見事な二つの和室が作られていた。それ以外のも和室はあるが、一つは、仏間であり、それ以外は、二つの子供部屋である。
ご夫妻の寝室は、洋間で、その出窓からは、バラの庭園を眺めることができ、米国の「コロンビア大学」に留学していた当主のセンスが感じられる部屋だ。寝室に隣接する部屋は、和室で、洗面台も設置されていたらしい。和室は、主に衣装室として使用されていたようだ。その和室に備え付けられているクロゼットは、洋服専用のもの。和服の箪笥は、別の部屋にあったらしい。
ベッドや家具等、当時の様子を伺うことができる調度品等が各洋間に配置されていれば、部屋が実際に使われていた雰囲気が醸し出されるのではないのか、とちょっと残念に思えた。
各洋間には、それぞれに特徴がある装飾が施されているマントルピース(暖炉)が備えられていて、石炭が使用されていたそうである。
今日は、幸運にも洋館の内部を見学することができ、気分が米国時代の戻り、ちょっとノスタルジックになった。
また、庭園内にある茶室で御茶を頂戴することができ、こちらも素晴らしい雰囲気があった。