「鎌倉」を訪れる人々は、それぞれが異なる目的を持っているようであるが、「鎌倉」を散策する楽しみは、「鎌倉幕府の歴史」を学ぶことにより、一層面白くなってくる。街中を歩いていると、いろいろな場所に「石碑」が設置されていて、その場所に纏わる事柄・歴史、等を学ぶことができる。
今日は、「鎌倉生涯学習センターのホール」に「永井路子」さんによる「今、鎌倉をかえりみて」~衣張山のふもとの景観と釈迦堂口遺跡~というテーマの講演を聴きに行く。
発掘調査中の「釈迦堂口遺跡」は、「北条氏名越亭跡」と推定され、中世の面影が色濃い「まほろば」の地である。
講演の内容は、前半は、主に「永井路子」さんと「鎌倉」との係わりについて、後半は、「永井路子」さんの直木賞作品《炎環》に描かれている「源氏」と「北条一族」との係わり、そして「源頼朝一族」及びその有力な「御家人」達を滅亡させて実質的に「鎌倉幕府」の実権を支配した「北条一族」の野望に関する内容に関するものであった。
今回の講演は、宅地を開発する予定地が「北条時政の釈迦堂口邸址」を中心としたものであり、鎌倉の歴史上、重要な場所であるから、「いざかまくらトラスト」等が中心となってその保存を支援する目的の講演であったように思える。個人的にも「北条時政の釈迦堂口邸址」がぜひ保存可能になることを願っている。
講演が始まるまで時間があったので、小雨の中、すぐ隣にある《大巧寺》に立ち寄る。本堂のすぐ隣の建物からは、御能の稽古をしているらしく、その独特の声の様子が伝わってきた。
講演の帰り、鎌倉幕府の二代将軍「頼家」の嫡男「一幡」とその母である「若狭局」の実家にあたる代表的御家人の一人であった「比企」一族の終焉の地に建立されている《妙本寺》を参拝した。
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