2012年12月26日水曜日

ブラフ18号館クリスマスデコレーション2012年


20121224(祝日)

今年も恒例の横浜・山手「洋館」に「クリスマス・デコレーション」を見学に行ってきた。今回は、暦の関係で「振替休日」となった「クリスマス・イヴ」に行くことができ、大勢の人が「洋館」の「クリスマス・デコレーション」を見物に来ていた。最初に立寄ったのは、例年通り「ブラフ18番館」で、ここで見たテーブルセッティングが大いに気に入った。

テーマ; 今、輝き放つ「ノスタルジック」なクリスマス

ヨーロッパの東西南北を結ぶ接点である「オーストリア」、全ての道は「ウイーン」に通じ多彩な文化・芸術が発展しました。今年は、芸術家「グスタフ・クリムト」の生誕150周年の年。芸術と伝統文化を育んだ国の最も幸せで大切なクリスマスシーンを演出します

 ブラフ18番館」のテーマ国は、「オーストリア」である。オーストリアは、私がヨーロッパの国の中でも、イギリスイタリードイツ、及びフランスと並んで一度は、訪れてみたいと思っている国である。それは、首都「ウィーン」に代表される、「音楽」と「芸術」の都であるといこと、そして学生時代から私の大好きな「ウィンナー・コーヒー(注1)発祥の地でもあるからだ。

 今回の展示では、「オーストリア最後の王妃:エリザベート」の「クリスマス・ウェディング」をメインテーマとして、テーブルセッティングがデコレートされていて、綺麗な「青紫色」の「薔薇」や「カーネーション」がモチーフとなっていた。食器は、ヘレンド製の『ウィーンの薔薇』、シャンパーニュ用等の各グラスは、ロブマイヤー製の『ベルヴェデーレ』で統一されていた。

薔薇」は、ギリシャ神話の昔からのシンボルとして多くの詩人や音楽家に賛美され、画家は貴婦人を描くとき、そのかたわらにそっと「薔薇」を添えるのが慣わしであった。
13世紀から700年にわたってヨーロッパ全域に権勢を振るったハプスブルク家でも、代々「薔薇」のモチーフに特別な愛着を寄せ、「薔薇」が描かれたディナーセットを使ってきた。

1864年、皇帝御用達の旧「ヴィエナ」窯が閉鎖されたとき、皇帝フランツ・ヨーゼフは、「ヘレンド」窯をその後継として指名し、1918年同家が帝位を去るときまで、ヘレンドは、『ウィーンの薔薇』などハプスブルク家ゆかりの器を数多く納めていた。
ウィーンの薔薇』は、とりわけ同家の自家遣いとして大切にされ、1918年まで一般の人々の目に触れることのなかったパターンであった。パターン名を直訳すると"ハプスブルク由来の薔薇"

そして、その類まれな美貌で"ババリアの薔薇"と呼ばれたハプスブルク家最後の皇后「エリザベート」は、ハンガリーをこよなく愛し、よくブダペスト郊外の「ゲデレ城」に滞在し、大好きな乗馬を楽しんだ。遠乗りから城に戻り、エリザベートが喉の渇きを癒すために手にしたのがこの『ウィーンの薔薇』であった。

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