2012年3月23日金曜日

サイエンスカフェ@つくば

平成24年3月17日(土)

雨が降る中、「つくば市民大学」の「サイエンスカフェ」に参加した。
講演の内容は、「光触媒」として広く用いられている「酸化チタン」の特性、「光合成」及び「人工光合成」に関するものであった。
KEK物質構造科学研究所の足立伸一教授のアイデアにより、「講義」と「実験」がミックスされた楽しい「サイエンスカフェ」となった。

「酸化チタン」を用いた「光触媒」の実験
実験1
予め酸化チタンの溶剤を塗布して特定の温度で焼成した白い紙に、「青インク」のスタンプを押印し、「紫外線光源」から発光された「紫外線」を押印した青色部分に照射すると、その青色部分が無色になるという実験である。
また、無色になった紙をそのまま暫く放置しておくと、青色部分が復元するという「有機物の分解」実験を行った。

実験2
予め酸化チタンのフィルムを手鏡の鏡面の半分に貼り付けておき、沸騰する湯沸かしポットから沸き立つ蒸気を、手鏡の鏡面に当てると、フィルムが斫けられている鏡面が曇らないという「超親水性」の実験を行った。

このサイエンスカフェに参加して、「光媒体」、「人工光合成」、そして「エネルギー問題」について、大いに興味を覚えた。

また、参加者の中に国立環境研究所の中島英彰さんも同席されていて、「地球温暖化」について簡単な見解を聴くことができた。

帰宅してから「地球温暖化」、特に「極域(南極・北極)におけるオゾン層変動の機構」に興味が湧いてきた。いろいろ調べていて「PSC(極成層圏雲)と脱窒のメカニズム」の研究に大いに興味を持った。

2012年3月13日火曜日

平成24年3月3日(土)@県立川崎図書館

平成24年3月3日(土)@県立川崎図書館
 サイエンスカフェ横浜(理化学研究所:横浜研究所)に参加した。
 講師は、理化学研究所:横浜研究所「免疫転写制御研究グループ」の谷内一郎さん。
 「免疫」について「細胞」がどのように係っているのかという内容の「一般向け」講演であったが、大いに興味を覚えた。

 この講演の中で私が興味を覚えたのは、特に、「免疫」における「ヘルパーT細胞」、「キラーT細胞」の発現と、それらの役割について、であった。
 主に「胸腺」で産生されるこれら二つの種類のT細胞が、どの時点で、どのようにして、「私は、ヘルパーT細胞になるの」、「僕はキラーT細胞になるよ」というように、その役割が決められてしまうのか?という「メカニズム」について疑問が生じた。これは、iPS細胞について本を読んでいたときに、「受精卵」→「細胞」→「臓器」の形成における「プロセス」で最も疑問に思った「細胞分化のメカニズム」に類似した「メカニズム」ではないのかと思ったからである。

 講演後の質問時間に、谷内先生のところへ行き、その「メカニズム」について質問することにしたが、他の参加者も先生のところへ質問にやって来たので、残念ながら最も興味を覚えた点を質問できないままに中途半端な形で帰宅することになってしまった。

 しかし、帰宅後、「理研News」No.360 June 2011に、私の上記疑問点に対する回答が谷内先生の研究記事として掲載されていたことを見出した。

 研究記事から分ることは、研究の結果は、全てがマウスを使った「臨床実験」に基づくものであり、「理論」がまだ確立されていないものと思われる。
 また、「免疫」のメカニズムと深く関わりがある「アレルギー」や「花粉症」についても興味を覚えてきた。なかなか面白い分野である。

 参加希望者が大変に多かった講演だが、「2011年ノーベル生理学・医学賞」も「免疫」に関る研究であったことを後で知るに至り、その人気に納得した。実際、「ノーベル生理学・医学賞」は、「免疫」に関する受賞が多いことも後で判った。

2012年3月12日月曜日

小石川植物園市民セミナー

2012年3月10日(土)
 小雨が降る中、「小石川植物園」(東京大学大学院理学系研究科附属植物園小石川本園)にある「柴田記念館」で開催された「第74回小石川植物園市民セミナー」(追加講演)に初めて参加してきた。
 当初、天気がよければ早めに家を出て、「小石川植物園」の中をゆっくり散策する予定であったが、今日は生憎の雨だったので、予定を変更して、セミナーの開演時間ぎりぎりまで家に留まっていることにした。

 これまで参加した講演は「物理、化学、生命科学」等の分野であったが、それらとは一味違う分野なので、どのような内容なのかちょっと不安であったが、実際には、「園芸」的なものではなく、「植物形態学」という分野の研究に基づいた内容で、専門用語等を除けば、講演は、かなり科学的なものだったので安心して聴くことができた。また、講演の内容もそれなりに理解することができた。
 主題は、「サクラにおけるシュート構成(所謂、枝分かれ《分枝様式》)」に関するもので、この講演を聴いた後、「サクラ」等の樹木や「蔦」類等の他の植物を今までとは違う視点から観ることができるようになった。
 また、その「シュート構成」に特徴がある「ワカキノサクラ」という品種のサクラがあることが分り、大いに興味を覚えた。ぜひ一度、実物を観てみたいと思う。

 講演後、「小石川植物園」の中を散策した。天候の影響で開花が遅れていた「白梅、紅梅」の「花」がちょうど見頃になっていて、花々を飛び交っている数羽の「メジロ」を間近で観ることができた。「メジロ」は、私が携帯のカメラで撮影するために近寄ってもぜんぜん逃げない。「やはり環境が違うと、育ちも違うのかなぁ。どことなく、おっとりしている。」と、思った。
 「小石川植物園」は、学術研究のための「植物園」なので、一般的な植物園(例えば、大船の「フラワーセンター」)のような「来園者のためのディスプレイ」が施されていないことが特徴。とりわけ、梅の木が植えられている区画に隣接している「日本庭園」は、大変に綺麗であるが、今日の雨模様の天気と冬に逆戻りしたような低い気温のためか、散策を楽しんでいる人の姿もあまりなく、静かでよかった。個人的には、駒込「六義園」の庭園よりもこちらの「日本庭園」の方が好きである。

 また、「日本庭園」から眺めた「旧東京医学校」(現:東京大学総合研究博物館・小石川分館)の建物がとても美しく、風景としてもよい「アクセント」になっているように思えた。
 この建物は、明治9年(西暦1876)に建築された、旧東京医学校の本館で、東京大学に関係する建造物では現存する最古のもの。国の重要文化財に指定されている。昭和44年(西暦1969年)に本郷構内より移された。機会をみて、「旧東京医学校」の内部を、「市民セミナー」の際に訪れてみようと思う。

2012年3月3日土曜日

サイエンスカフェ

最近、サイエンスカフェに参加するようになった。

いろいろな分野の研究がそのエキスパートの研究者により一般向けに説明されるので、内容も理解し易いが、題材の中身は非常に深いものであって、それらの研究について勉強してみると、未知の事項が多いことに改めて驚かされる。

これからは、参加者の人数が多い公開講座ばかりでなく、参加者が少人数のサイエンスカフェにもっと積極的に参加することにした。間近で講演者に質問することができるし、コーヒー等を飲みながら、リラックスした雰囲気で講演を聴くことができる点も大いに気に入った。
これまでに参加したサイエンスカフェの講演の内容も、「犬・猫の行動問題について」や「免疫学」等、多岐に亘る。

今迄あまり興味を覚えなかった分野でも、講演後には、自分なりに新たな発見があって、どの分野も面白いと思うようになってきた。

今後のサイエンスカフェが楽しみである。