節目となる10年目の今年は、「私」が「最初にサンタ」になったときの「Yちゃん」という女の子のサンタに再びなった。
「Yちゃん」は、施設に来てからもう十年を過ぎたとのことだが、「彼女」の「最初のサンタ」になったのも私だったことを、後日知った。
今回、10年ぶりに「Yちゃん」の二度目のサンタになって、彼女の「素直」で「優しい」性格を感じることができた。
たった2時間程度の《会》では、プレゼントをあげた「子供」と互いに親しみを覚えた頃に、「会」がお開きになってしまうので、いつも残念に思う。そういう意味では、何度か続けて「同じ子供」のサンタになって、「その子供」と「心の交流」を、少しでも深めたいと考えている。年に一度会うだけだから、「心の交流」ができるようになるには、なかなか難しいけれども。
今回、「Yちゃん」が希望したプレゼントは、「携帯型ミュージックプレイヤー」だったが、予算額よりも安く品物を入手することができたので、余った予算で、彼女に「ポンチョ」や「膝掛け」としても利用できるものを追加して一緒に贈ることにした。
施設を訪れるときは、例年天気がよいのだが、今年は、生憎の雨模様でした(記憶では、一度だけ雪が舞ったような寒い日があった)。しかし、施設の建物の中に入ったら、出迎えてくれる子供達の笑顔と明るい声で、まるで「太陽」が輝いているような雰囲気が漂っていて、駅から歩いてきて雨に濡れた身体が、心と共に温かくなった。
帰り際には、「Yちゃん」から施設のみんなによるお手製の「絵葉書」をお土産にもらった。雨も激しく降っていたので、歩くのを中止して、施設の車で他の参加者と一緒に駅まで送ってもらった。
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