平成24年3月3日(土)@県立川崎図書館
サイエンスカフェ横浜(理化学研究所:横浜研究所)に参加した。
講師は、理化学研究所:横浜研究所「免疫転写制御研究グループ」の谷内一郎さん。
「免疫」について「細胞」がどのように係っているのかという内容の「一般向け」講演であったが、大いに興味を覚えた。
この講演の中で私が興味を覚えたのは、特に、「免疫」における「ヘルパーT細胞」、「キラーT細胞」の発現と、それらの役割について、であった。
主に「胸腺」で産生されるこれら二つの種類のT細胞が、どの時点で、どのようにして、「私は、ヘルパーT細胞になるの」、「僕はキラーT細胞になるよ」というように、その役割が決められてしまうのか?という「メカニズム」について疑問が生じた。これは、iPS細胞について本を読んでいたときに、「受精卵」→「細胞」→「臓器」の形成における「プロセス」で最も疑問に思った「細胞分化のメカニズム」に類似した「メカニズム」ではないのかと思ったからである。
講演後の質問時間に、谷内先生のところへ行き、その「メカニズム」について質問することにしたが、他の参加者も先生のところへ質問にやって来たので、残念ながら最も興味を覚えた点を質問できないままに中途半端な形で帰宅することになってしまった。
しかし、帰宅後、「理研News」No.360 June 2011に、私の上記疑問点に対する回答が谷内先生の研究記事として掲載されていたことを見出した。
研究記事から分ることは、研究の結果は、全てがマウスを使った「臨床実験」に基づくものであり、「理論」がまだ確立されていないものと思われる。
また、「免疫」のメカニズムと深く関わりがある「アレルギー」や「花粉症」についても興味を覚えてきた。なかなか面白い分野である。
参加希望者が大変に多かった講演だが、「2011年ノーベル生理学・医学賞」も「免疫」に関る研究であったことを後で知るに至り、その人気に納得した。実際、「ノーベル生理学・医学賞」は、「免疫」に関する受賞が多いことも後で判った。
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